エクセルの話(1)

エクセルの話(1)
muca(2026年1月26日)
 Microsoft社のソフトは、デザイナーによって、操作が簡単にできるようにされていますが、それを使って最終的に作成される「関数」などは、慣れればデザイナーに頼らず、直接作る方が早くて楽に思います。

 以下は、エクセルについて、バージョンの差で表示画面に違いがあると思いますが、申し上げたい要点には影響がないと思いますのでご了解ください。 「こういうことはすでにやっているし、もっと便利に使っている」とおっしゃる方には退屈なことを書いていますので、無視してください。

 エクセルを起動して、空白のブックを表示した画面です。

「ファイル」「ホーム」… と表示されている行を「タブバー」と言います。

 この画面には「リボン(タブバーの中から選択されている項目に含まれる機能群)」が表示されていませんが、これを表示させるときは、タブバーの中の何れかをクリックします。

上は「ホーム」を選んだときの表示です。

この下向き矢印をクリックして …

 表示されるメニューの「常にリボンを表示する」にチェックを入れます。

 これでリボンが表示されたままにしておけます。

 右は「ホーム」タブが選ばれている時のリボンの表示状態ですが、矢印で示しました列番号がA~G…と表示されています。

 セルに、左のように数字を入力しました(分かりやすくするために、セルを罫線で囲みました)。

 数字を入力したセルの2つ右のセル(矢印の先)に、左の3つのセルに入力されている数字の合計を求める式を書いてみます。

 式を書き込むセルをクリックして、このセルが選択された状態にします(予め枠線を描いたので代り映えしませんが、枠線が強調され、このセルが選択状態にあることが示されます)。

「ホーム」タブが選ばれている場合は、リボンの中の「編集」というグループの中に「Σ」という表示がありますので、それをクリックします。

 選択状態のセルの中に左のような表示がされるようになります。
 =の右に SUM、その右の括弧内に、合計するセルの範囲が候補として表示されている状態です。

「=」は「このセルの位置に計算結果が入る」という意味の記号で、「SUM」は合計するという意味です。
 この右の括弧で囲まれた文字は、合計する範囲を示します。候補として表示されている文字「B4:E4」は、列記号「B」の4行目から列記号「E」の4行目の範囲を意味しています。
 つまり、あるセルを選択状態にして、「Σ」をクリックすると、そのセルを起点にして、合計を求める範囲を自動的に判断して表示されるのです。
 数字を入力していない「E」列も計算範囲に含まれていますので、これを修正します。

 シフトキーを押しながら、キーボードの「←」を1回押します。

 この状態で「Enter」キーを押すと、次のようになります。
 セル位置を計算式を入力したセルに戻し、作成された計算式を見たのが下です。

 リボンの下の行の左端の「F4」という表示は現在選択されているセルの位置が表示されています。「F4」は、F列の4行目という意味です。

 その右の欄に関数(fx)が選ばれているという状態が示され、その右の欄に、このセルに入力されている内容 =SUM(B4:D4) が表示されています。この欄を「数式バー」と言います。
「=」と「SUM」は前述した意味で、( )の中に、合計するセル範囲の「開始位置」と「終了位置」が「:」の左右に表示されています。

 先ほどは式の作成に、「デザイナー」という機能を使ったのですが、計算結果を表示したいセルに直接この式を入力することができます。
 例えば、矢印のセル位置に計算式を直接入力してみます。

 そのセルに、このように書いて「Enter」キーを押します。

 すると、このように計算結果が表示され、数式バーには、2つ上のセルと同じ内容が表示されています。

 列番号がアルファベットになっていると不便な時があるので、私は行番号と同じように、数字で表示されるようにしています。
 列番号が数字で表示されるように変更するには、「ファイル」タブをクリックして、ショートカットメニューから「オプション」を選びます(エクセルのバージョンによっては、「その他…」→「オプション」の順で指定するようになっているものもあります)。

 このように表示される画面をダイアログボックスと言い、右は左のメニューの中の「数式」をクリックしたときのダイアログボックスの表示です。

R1C1参照形式を使用する」にチェックが入っていない状態なので、チェックを入れて、画面右下の「OK」ボタンをクリックします。

 列番号の表示が数字になりました。

 矢印の先のセルを選択(クリック)すると、数式バーの中の表示が次のように変わっています。
=SUM(RC[-4]:RC[-2])

「R」は行(Rowの略)を示し、計算式のある行と同じなので、「R」とのみ表示され、「C(Columnの略)」の右の[-4]は、計算式が入力されているセルから4列左を示します。「:」の右の「R」は計算式のある行と同じなので、「R」とのみ表示され、「C」の右の[-2]は、計算式が入力されているセルから2列左を示します。

 セルの内容は、数式バーをご覧ください。
 計算式が入力されている位置から見て、セル範囲が2行上なので、「R[-2]」という計算式になるのです。

 これでは、直接数式を書くのが先ほどの書き方より複雑で面倒なようですが、この式を直接書く時は、数式バーの表示のとおりに入力します。

 但し、上記の式は計算式を入力したセル位置からの絶対参照で計算範囲を指定したことになります。このセルを他のセルにコピーしても計算結果は変わりません。

 例えば6行目にこのように数字を入力して、6行目の6列の位置に、その2行上の計算式をコピーするとします。

 結果はこのようになります。計算式が絶対参照形式なので、計算範囲が固定されているからです。

 元の計算式を、右のように相対参照形式で書いておけばこのようなことはなくなります。

 計算式を入力するセル位置からの相対位置を「[ ]」内に書くのです。但し、計算範囲が同じ行の場合は「[0]」と書いてもそれは省略され、数式バーを見ても単に「RC[-4]」というように「[0]」部分はありません(同じ列の場合も同じように省略されます)。

 この式を2行下にコピーすれば、相対参照形式での計算結果となります。

 デザイナーは利用者にとって便利なサービスのように思われるでしょうが、バージョンアップされる時には仕様が変更されやすい部分でもあるわけです。
 なので、私は式を直接書くことが多いです。